防水工法  |

アスファルト防水

アスファルト防水の工程と特徴について

アスファルト防水は最も歴史の古い防水工法です。信頼性が高い工法であり、現在は鉄筋コンクリートのマンションやビルや駐車場などの工事に使用されています。
使用する材料は主にルーフィングとアスファルトです。ルーフィングとは、アスファルトをしみこませたフェルトであり、紙のような材料です。工事の際は、まず260度の高熱の窯で溶かしたアスファルトを下地とし、その上にルーフィングを貼り付けます。アスファルトは接着剤のような役割を果たします。さらに、この上にまたアスファルトを重ね、またルーフィングを張り付けてゆきます。これはルーフィング流し貼りと称されています。ルーフィングとアスファルトを何層にもサンドイッチしてゆくと考えるとわかりやすいでしょう。
この工程を何層も繰り返し、ルーフィングの貼り込みが終わると、最後にアスファルトを上からはけで塗りつけます。防水層の上にモルタルを乗せることがありますが、これは防水層の保護のために行います。
アスファルト防水は、かつては防水工法の主流でしたが、最近は使用頻度が少なくなっています。工事の際にアスファルトを高熱で溶解するため、強い臭いが発生することにより、住宅街などでの工事では好まれなくなっています。しかし、施工による質のバラつきが少なく、防水層に厚みがあるという特徴があります。そのため、現在でも防水工法の中で最も信用性が高いと評価されています。


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